XMのスプレッドの評価は、海外FXスプレッド比較ランキングで第13位と低めです。
海外FX業者のなかでも知名度の高いXMは、日本語サポートの充実度や最大レバレッジ888倍をウリにしている業者です。
しかし、結論から行くとスプレッドに関しては他業者より広めで残念な結果に。
そこで今回は、XMのスプレッドを徹底比較！スプレッドが広がりやすい時間帯まで解説します。
XMのスプレッドの特徴
XMのスプレッドは他の業者と比較して決して狭いとはいえないレベルで、スプレッド広めの業者となります。
XMの口座は3種類でスタンダード口座とマイクロ口座よりゼロ口座のスプレッドの方が狭いです。
- スタンダード口座（STP口座）
- マイクロ口座（STP口座）
- ゼロ口座（ECN口座）
| スタンダード | マイクロ | ゼロ | |
| USD/JPY | 1.6 | 1.6 | 1.1(0.1) |
| EUR/JPY | 2.5 | 2.5 | 1.4(0.4) |
| GBP/JPY | 2.1 | 2.1 | 2.2(1.2) |
| AUD/JPY | 3.3 | 3.3 | 2.2(1.2) |
| CAD/JPY | 3.4 | 3.4 | |
| NZD/JPY | 3.2 | 3.2 | |
| EUR/USD | 1.7 | 1.7 | 1.1(0.1) |
| AUD/USD | 2.0 | 2.0 |
ゼロ口座はスプレッドは狭いですが取引手数料が往復10ドル（10pips）必要です。
それでもトータルコストで考えるとゼロ口座が狭いことがわかります。
XMは変動スプレッドである
XMでは変動スプレッド制を導入しているので、状況によってスプレッドが変化することを頭に入れておきましょう。
変動型スプレッドには、最小スプレッド、最大スプレッド、平均スプレッドの3つがあります。
最小スプレッドとは一定期間で一番狭いスプレッド、最大スプレッドは一定期間で一番広いスプレッド、平均スプレッドは一定期間のスプレッドの平均値です。
実は、スプレッドの比較において最小スプレッドは何の意味もありません。
たとえば、およそ1pipsのスプレッドで推移しているとき、一瞬スプレッド0.1pipsに変動してすぐに1pipsに戻ると最小スプレッドは0.1pipsになってしまいます。
スプレッドの比較では必ず平均スプレッドを確認しましょう。
【STP口座】XMと他業者のスプレッド比較
XMのSTP口座であるスタンダード口座と、他業者のSTP口座を比較してみました。
| XM | AXIORY | GEMFOREX | TITANFX | |
| USD/JPY | 1.6 | 1.5 | 1.2 | 1.3 |
| EUR/JPY | 2.5 | 1.2 | 1.4 | 1.6 |
| GBP/JPY | 2.1 | 2.7 | 1.9 | 2.4 |
| AUD/JPY | 3.3 | 1.7 | 1.6 | 2.0 |
| EUR/USD | 1.7 | 1.3 | 1.2 | 1.3 |
【ECN口座】XMと他業者のスプレッド比較
XMのECN口座であるゼロ口座と、他業者のECN口座を比較してみました。
| XM | AXIORY | GEMFOREX | TITANFX | |
| USD/JPY | 1.1 | 1.3 | 0.3 | 1.05 |
| GBP/JPY | 2.1 | 1.6 | 1.0 | 2.2 |
| EUR/USD | 1.1 | 1.1 | 0.3 | 0.9 |
XMのスプレッドが広がる時間帯のスプレッド比較
スプレッドが広がりやすい時間帯のスプレッドを比較してみます。
| 早朝 | 休み明け | 指標発表 | |
| USD/JPY | 9.2 | 7.3 | 2.3 |
| EUR/JPY | 16.4 | 14.2 | 9.4 |
| GBP/JPY | 18.2 | 18.4 | 14.8 |
| EUR/USD | 7.2 | 7.4 | 3.4 |
変動スプレッド採用はレートの動きが大きくなるときに」スプレッドが広がります。
レートが大きくなるとトレーダーから受けた注文をFX業者が処理、インターバンク市場に流れるまでのタイムラグが起こりやすくなるからです。
また、急なレート変動によりロスカットするトレーダーやゼロカットの頻度も多くなります。
海外FX業者は少しでも損失を減らすため、レート変動によってスプレッドも変動させるというわけです。
早朝の時間帯
日本時間6〜7時の早朝はスプレッドが広がりやすいです。
これは、ロンドン市場、ニューヨーク市場、東京市場の3市場がクローズしているからです。
市場がクローズし市場参加者が減ると、1人あたりのトレードがレートに大きく影響を及ぼし、レートが激しく動きやすくなるのです。
なかでも月曜の早朝は、クローズしている土日のあとでよりスプレッドが広がりやすくなる傾向にあります。
重要な経済指標の発表時
重要な経済指標発表時もスプレッドが広がりやすいタイミングです。
特に、失業率やGDP成長率、消費者物価指数、ADP雇用、ISM景況指数発表時にはよりスプレッドが広がる傾向です。
経済指標発表前にはポジション整理をするトレーダーが増え、経済指標発表後には新しいポジションを取りに行くトレーダーが増え、市場が不安定になりがちです。
テロ、自然災害、大手企業の倒産
テロ、自然災害、大手企業の倒産もスプレッドが広がりやすいタイミングです。
早朝や経済指標発表と違って事前予測が不可能で、市場が大きく混乱、○○ショックとなりロスカットするトレーダーも噴出します。
XMのスプレッドで注意する点
XMのリアルタイムのスプレッドは公式サイトでスタンダード口座とゼロ口座を見ると把握できます。
MT4やMT5ならXMで取引可能なすべての通貨ペアのスプレッドを見ることができます。
ただし、デモ口座に表示されているスプレッドは、リアル口座と違うことがあるので気をつけてください。
また、基本的にスプレッドが同じはずのMT4やMT5ですが、サーバーによる誤差が生じるケースもあります。
まとめ
スプレッドが広めのXMは、スキャルピングには不向きの業者です。
ただし、最小0.0pipsという狭いスプレッドを提供するゼロ口座もありますから、スプレッドの狭さで選ぶならこちらを選びましょう。
サービスに注力するあまりスプレッドが広がってしまうXMですが、ボーナスなどサービスを充実させつつも低スプレッドを実現しているのが最大のライバルGEMFOREXです。
海外FX業者を選ぶときは、スプレッドを確認しながらもほかのサービスの充実度も把握しバランスの取れたところを選択しましょう。
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